試作工程メモ:機能試作

提供: robot-jp wiki
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各機能単位での動作確認

各センサ等、機能単位でイメージ通りに動かす手段を作り込みます。

各機能を動かすための部品毎に確認していきます。

-- Point --
いきなり全ての機能が搭載された物を作ると、問題があった場合に原因の切り分けが困難な事が多いため、
なるべく小さい単位で確実に問題ない事を確認しながら進めます。

全機能を組み合わせた動作確認

全部の機能が揃ったら正常に機能するのか?を確認します。

Make testPCB step1.jpg 使用予定の部品を並べて、試作基板の大きさを決める。

ユーザーI/F(スイッチ類・USB等の外部入力)の配置や、

センサ類の位置もある程度検討して配置する。

Make testPCB step2b.jpg その大きさに近い基板を購入する。

最終形のイメージがあれば、それに近い方がいい。

ケースに入れる場合にはケースも入手し、ケースへの固定や操作方法をイメージしておく。

Make testPCB step3.jpg

Make testPCB step4.jpg

実際にPCBの上に部品を並べて配置を確認する。
配置のポイント
  • 上下に重なる部品も載せて、立体的に干渉しない事を確認する。
  • 全ての部品への電源供給経路に長すぎる部分がないようにする。
  • 通信する各部品同士の距離が遠すぎないようにする。
  • センサやアンテナが正常に機能できる配置にする。
Make testPCB step5.jpg 電源線を配線します。

配線はインピーダンスを下げる必要がある所から順に配線していく。

  1. GND線  
  2. それ以外の電源線
  3. 電源を制御する信号線

全ての配線を一気に配線するのではなく、細かく配線ミスがないか確認しながら進めます。

モジュールやIC単位で配線と確認を進めていきます。

(例 配線→テスターでショート・導通の確認→電源投入で電圧・LED発光の確認)


配線のポイント

GND

  • GNDは信号の電流が戻る経路となるため、通信する2部品間をなるべく直線的に接続する。
  • GNDはできるだけすずメッキ軟銅線(ex.φ0.6mm)を使い識別しやすいようにする。
  • オシロスコープのGND側(ワニグチ)を付けやすいように基板のエッジにGND線を付ける。

他の電源線

  • わかりやすいように電源電圧毎に色分けする。(例 +5V:赤、+3.3V:オレンジ)
  • 信号線より太い電線を使う。(例 AWG20~24)
信号線を配線します。

信号線も電源の時と同様に、モジュール単位で確認しながら配線していきます。


配線のポイント
  • わかりやすいように、機能毎に色分けする。
  • 取り回しやすいように、細い線を使う。(例 AWG30、ジュンフロン)
  • 差動信号は極力並行に取り廻す。
  • 振動で断線の可能性がある場合には全ての配線が完了した後でホットメルトで固定する。



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