「試作工程メモ:機能試作」の版間の差分

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|その大きさに近い基板を購入する。
 
|その大きさに近い基板を購入する。
 
最終形のイメージがあれば、それに近い方がいい。
 
最終形のイメージがあれば、それに近い方がいい。
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ケースに入れる場合にはケースも入手し、ケースへの固定や操作方法をイメージしておく。
 
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|実際にPCBの上に部品を配置して、無理がないか確認する。
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|実際にPCBの上に部品を並べて配置を確認する。
 
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----'''配置のポイント'''
* 上下に重なる部品も載せて、立体的に干渉しない事を確認。
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* 上下に重なる部品も載せて、立体的に干渉しない事を確認する。
 
* 全ての部品への電源供給経路に長すぎる部分がないようにする。
 
* 全ての部品への電源供給経路に長すぎる部分がないようにする。
 
* 通信する各部品同士の距離が遠すぎないようにする。
 
* 通信する各部品同士の距離が遠すぎないようにする。
* センサやアンテナが正常に機能できる配置にする。(熱・気流・等)
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* センサやアンテナが正常に機能できる配置にする。
 
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|[[file:Make testPCB step5.jpg]]
 
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|配線開始。
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|配線はインピーダンスを下げる必要がある所から順に配線していく。
インピーダンスを極力下げる必要がある順に配線していく。
 
 
 
 
# GND線  
 
# GND線  
 
# それ以外の電源線
 
# それ以外の電源線
 
# 電源を制御する信号線
 
# 電源を制御する信号線
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# 差動信号
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# 残りの通信・制御線
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----'''配線のポイント'''
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GND
  
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* GNDは信号の電流が戻る経路となるため、通信する2部品間をなるべく直線的に接続する。
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* GNDはできるだけすずメッキ軟銅線(ex.φ0.6mm)を使い識別しやすいようにする。
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* オシロスコープのGND側(ワニグチ)を付けやすいように基板のエッジにGND線を付ける。
  
'''ポイント'''
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電源線
  
GNDは信号の電流が戻る経路となるため、通信する2部品間をなるべく直線的に接続する。
+
* わかりやすいように電源電圧毎に色分けする。(例 +5V:赤、+3.3V:オレンジ)
 +
* 信号線より太い電線を使う。(例 AWG20~24)
  
GNDはできるだけすずメッキ軟銅線(ex.φ0.6mm)を使い識別しやすいようにする。
+
通信線
  
オシロスコープのGND側(ワニグチ)を付けやすいように基板のエッジにGND線を付ける。
+
* わかりやすいように、機能毎に色分けする。
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* 取り回しやすいように、細い線を使う。(例 AWG30、ジュンフロン)
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* 差動信号は極力並行に取り廻す。
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* 振動で断線の可能性がある場合にはホットメルトで固定する。
 
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2022年3月10日 (木) 17:51時点における版

Make testPCB step1.jpg 使用予定の部品を並べて、試作基板の大きさを決める。

ユーザーI/F(スイッチ類・USB等の外部入力)の配置や、

センサ類の位置もある程度検討して配置する。

Make testPCB step2b.jpg その大きさに近い基板を購入する。

最終形のイメージがあれば、それに近い方がいい。

ケースに入れる場合にはケースも入手し、ケースへの固定や操作方法をイメージしておく。

Make testPCB step3.jpg

Make testPCB step4.jpg

実際にPCBの上に部品を並べて配置を確認する。
配置のポイント
  • 上下に重なる部品も載せて、立体的に干渉しない事を確認する。
  • 全ての部品への電源供給経路に長すぎる部分がないようにする。
  • 通信する各部品同士の距離が遠すぎないようにする。
  • センサやアンテナが正常に機能できる配置にする。
Make testPCB step5.jpg 配線はインピーダンスを下げる必要がある所から順に配線していく。
  1. GND線  
  2. それ以外の電源線
  3. 電源を制御する信号線
  4. 差動信号
  5. 残りの通信・制御線

配線のポイント

GND

  • GNDは信号の電流が戻る経路となるため、通信する2部品間をなるべく直線的に接続する。
  • GNDはできるだけすずメッキ軟銅線(ex.φ0.6mm)を使い識別しやすいようにする。
  • オシロスコープのGND側(ワニグチ)を付けやすいように基板のエッジにGND線を付ける。

電源線

  • わかりやすいように電源電圧毎に色分けする。(例 +5V:赤、+3.3V:オレンジ)
  • 信号線より太い電線を使う。(例 AWG20~24)

通信線

  • わかりやすいように、機能毎に色分けする。
  • 取り回しやすいように、細い線を使う。(例 AWG30、ジュンフロン)
  • 差動信号は極力並行に取り廻す。
  • 振動で断線の可能性がある場合にはホットメルトで固定する。