「Parts:Sensor:MH-Z19C」の版間の差分
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+ | :・Error表示:リブート時のシリアル出力メッセージではFlash Readができない。 | ||
+ | :・反射波対策:ESP32のTXD端子とESP32のPWM受信端子に'''直列に100Ω'''を入れると問題が消えた。 | ||
+ | :・色々な対策:ESP32との接続配線を全て外すと問題が消えた。 | ||
+ | :・瞬間的な電流消費対策:電源IC(XCL103)の手前にインダクタ100μHを追加すると | ||
+ | : CPU側の電圧ドロップはなくなったが、リブートする症状は改善されなかった。 | ||
+ | :・入力側に330μH+470μFを追加するとXCL103が起動しなくなった。 | ||
+ | : 100μH+100μFで問題ないため、これより大幅に小さい条件にする必要がある。 | ||
+ | :'''原因の推測''' | ||
+ | :MH-Z19Cとの通信部分に何らかのノイズが乗りやすい。Wifi/Bluetoothかもしれない。(使ってないけど) | ||
+ | :'''対策''' | ||
+ | :①ノイズが乗っても共振や反射波で誤動作レベルになりにくいように、終端抵抗を入れてみる。 | ||
+ | : ESP32との通信部分(送信側)の配線は全て両端(ESP32側/MH-Z19C側)に100Ωを入れて反射波を抑える。 | ||
+ | :'''結果''' | ||
+ | :①の対策で問題が起きなくなった。 | ||
+ | : ※ただし、確認済の機能や評価条件が少ないため、まだ要確認。 | ||
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+ | ==== 電源電圧の低下 ==== | ||
+ | :'''症状''' | ||
+ | :MH-Z19C内のランプが光るタイミングで+3.3V電源電圧が約2付近まで10μs程度の間だけ低下する。 | ||
+ | :この時の電源はXCL103モジュール(秋月)+入出力に330μF追加。 | ||
+ | :'''調査結果''' | ||
+ | :電圧低下のタイミングは常にランプが光る時。 | ||
+ | :ランプの駆動は、2秒周期で毎回0.4秒だけ発光する。Max125mA。 | ||
+ | :電源モジュールをTDK製の[https://www.marutsu.co.jp/pc/i/74741/ CC10-0505SF-E]に変更するとドロップ時間が200ms程度にまで伸びて悪化した。 | ||
+ | :'''原因の推測''' | ||
+ | :①スイッチング電源は電流0からの応答ではレスポンスが極端に悪化する特性がある。 | ||
+ | : その場合、微量な電流を常に流すようにすると改善され、スイッチング周波数が低い方が応答が遅くなり悪化する。 | ||
+ | :②入出力のコンデンサが大きいとチャージする時間が長くなるため、レスポンスが落ちて戻りにくくなる。 | ||
+ | :'''対策''' | ||
+ | :①漏れ電流:MH-Z19C用の+5V電源(+5VP)にLEDを付けて微弱な電流を流す。 | ||
+ | : 白LED+100Ωで17.87mA(±5%で 17.13~18.69mA)が常に流れる。 | ||
+ | :②電流立ち上がりで高周波ノイズを除去しやすいように、MH-Z19C手前のパスコン(XCL103出力側)を | ||
+ | : CE10μF×3に変更してみる。 | ||
+ | :③問題の原因ではないもののESP32の電源がドロップしすぎなため、その対策で、 | ||
+ | : ・XCL103の入力側に、10μH程度のインダクタを直列に入れる。 | ||
+ | : ・XCL103の入力側に入れた470μFは影響が大きいため、CE10μFに変更する。 | ||
+ | :'''結果''' | ||
+ | :①(未確認) | ||
+ | :②(未確認) | ||
+ | :③(未確認) | ||
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== 参考資料 == | == 参考資料 == | ||
:他のセンサーとの比較表 https://canair.io/docs/co2_comparative.html | :他のセンサーとの比較表 https://canair.io/docs/co2_comparative.html |
2022年5月11日 (水) 21:58時点における版
Name MH-Z19C メーカー Winsen Datasheet MH-Z19C 販売店 日本 秋月電子通商 \2480 Amazon \2799
中国 Aliexpress winsen \2272/5p, \2360/1p Aliexpress mili technology $15.7/1p
Pin Function
仕様の補足
- 暖機時間 (Warm-up time)
購入直後の最初の起動時 24時間 条件の詳細 問い合わせ中
毎回の起動時 1分(この間は出力データもデタラメな値を示すので破棄する必要がある)
- 間隔
測定間隔 2秒 PWM出力間隔 1秒 ただし次の測定値が確定するまで前の値を出力する。
デジタル出力 随時 ただし次の測定値が確定するまで前の測定値を出力する。
- 拭き取り
ケースを拭き取れる溶剤 なし 拭き取り方法 なし
外装の材質 非公開
※メーカーは拭き掃除を許可していない。
- 部材の情報
ケース 非公開 コネクタ出しタイプのコネクタ品名 非公開
※推測:JVT connector
- コマンド
コマンドによるキャリブレーション機能入り。 そのコマンド仕様はMH-Z19Bの仕様を参照。
- 電源電圧
精度保証範囲 5±0.1V 動作範囲 5±0.5V
経験からの対策
ノイズ
- 症状
- ESP32が定期的にリブートした。
- 調査結果
- ・周期:約100秒毎で1秒の誤差もない。
- ・電流との相関:測定のためのランプ点滅周期とは無関係なタイミングでリブートする。
- ・Error表示:リブート時のシリアル出力メッセージではFlash Readができない。
- ・反射波対策:ESP32のTXD端子とESP32のPWM受信端子に直列に100Ωを入れると問題が消えた。
- ・色々な対策:ESP32との接続配線を全て外すと問題が消えた。
- ・瞬間的な電流消費対策:電源IC(XCL103)の手前にインダクタ100μHを追加すると
- CPU側の電圧ドロップはなくなったが、リブートする症状は改善されなかった。
- ・入力側に330μH+470μFを追加するとXCL103が起動しなくなった。
- 100μH+100μFで問題ないため、これより大幅に小さい条件にする必要がある。
- 原因の推測
- MH-Z19Cとの通信部分に何らかのノイズが乗りやすい。Wifi/Bluetoothかもしれない。(使ってないけど)
- 対策
- ①ノイズが乗っても共振や反射波で誤動作レベルになりにくいように、終端抵抗を入れてみる。
- ESP32との通信部分(送信側)の配線は全て両端(ESP32側/MH-Z19C側)に100Ωを入れて反射波を抑える。
- 結果
- ①の対策で問題が起きなくなった。
- ※ただし、確認済の機能や評価条件が少ないため、まだ要確認。
電源電圧の低下
- 症状
- MH-Z19C内のランプが光るタイミングで+3.3V電源電圧が約2付近まで10μs程度の間だけ低下する。
- この時の電源はXCL103モジュール(秋月)+入出力に330μF追加。
- 調査結果
- 電圧低下のタイミングは常にランプが光る時。
- ランプの駆動は、2秒周期で毎回0.4秒だけ発光する。Max125mA。
- 電源モジュールをTDK製のCC10-0505SF-Eに変更するとドロップ時間が200ms程度にまで伸びて悪化した。
- 原因の推測
- ①スイッチング電源は電流0からの応答ではレスポンスが極端に悪化する特性がある。
- その場合、微量な電流を常に流すようにすると改善され、スイッチング周波数が低い方が応答が遅くなり悪化する。
- ②入出力のコンデンサが大きいとチャージする時間が長くなるため、レスポンスが落ちて戻りにくくなる。
- 対策
- ①漏れ電流:MH-Z19C用の+5V電源(+5VP)にLEDを付けて微弱な電流を流す。
- 白LED+100Ωで17.87mA(±5%で 17.13~18.69mA)が常に流れる。
- ②電流立ち上がりで高周波ノイズを除去しやすいように、MH-Z19C手前のパスコン(XCL103出力側)を
- CE10μF×3に変更してみる。
- ③問題の原因ではないもののESP32の電源がドロップしすぎなため、その対策で、
- ・XCL103の入力側に、10μH程度のインダクタを直列に入れる。
- ・XCL103の入力側に入れた470μFは影響が大きいため、CE10μFに変更する。
- 結果
- ①(未確認)
- ②(未確認)
- ③(未確認)
参考資料
- 他のセンサーとの比較表 https://canair.io/docs/co2_comparative.html
販売店
- 秋月電子通商 2480円
Winsen社製品の正規取り扱い店。 長期供給保証なし。在庫のみ。量産非対応。
技術サポート不可。(技術サポートは中国Winsen社が担当)