PCB実装依頼:Elecrow

提供: robot-jp wiki
2022年5月13日 (金) 00:24時点におけるTakashi (トーク | 投稿記録)による版 (→‎test1)
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実装依頼の準備

部品実装(PCBA)を依頼するための準備
購入方法 実装業者(Elecrow)に連絡して、実装する部品を購入する方法を決める。

選択肢①:依頼者が手配してElecrowに送り、実装してもらう。

選択肢②:Elecrowに購入してもらう。

①フロー(wave)実装する場合には全ての部品がPbFreeである事。

②何を何個どういう形態でどこから購入するかを相談する。

 余った部品をどうするかも決める。

実装方法 実装方法に合った部品形態にする。

取り付け方法:手挿し/自動実装(SMD/ラジアル)

半田付け方法:フロー(wave)/リフロー

実装業者と相談の上で、工程をイメージして部品を手配する。

・Elecrowは標準でストックしている部品はない。

 P板/Seeedはある程度のSMD部品を標準的に在庫している。

実装依頼用データの出力

部品実装(PCBA)を依頼するためのデータ出力の方法
Posion出力 Pcbnewで、部品配置ファイルを出力する。


●"ファイル"→"製造用出力"→"部品配置ファイル(.pos)"を開く。

KiCAD-Pcbnew-SavePos.jpg


●"出力ディレクトリ"は任意の場所を設定する。

 "~相対パスを使用しますか?"の小ウィンドウが出るので "はい(Y)" をクリック。


●他は下図の通りに設定する。

KiCAD-Pcbnew-Position2.jpg


●ボタン "部品配置ファイルを生成" を押してファイルを出力する。

(ファイル名)-bottom-pos.csv  下面
(ファイル名)-top-pos.csv  上面
部品表出力 Pcbnewで、部品配置ファイルを出力する。


●"ファイル"→"製造用出力"→"部品表..."を開き、保存する。

KiCAD-Pcbnew-SavePartslist.jpg
(ファイル名).csv 

●部品表(~.csv)はそのままではExcelで開けないため、変換する。

①区切りコード: ";" → ","

②文字コード : UTF8 → SHIFT-JIS

 別の名前で保存し、EXCELで開けるようにしておく。

 ※このファイル自体は送らない。



部品実装(PCBA)の見積依頼書(PCBA-Quotation.xlsx)の作成

見積依頼テンプレート(Template-for-PCBA-Quotation.xlsx)の内容を順に描き込んでいきます。

PCB Specification
1行目は実装枚数、それ以外は試作したPCBのSPECです。

Elecrowで試作したらわかっているはずですが、再度記入します。


KiCAD-Pcbnew-Quotation1.jpg

PCB Quantity 実装する枚数
Layer PCBの層数
PCB Thickness PCBの厚さ
Dimensions PCBの外形寸法
Castellated Hole PCBの基板端の端面スルーホールの有無

有り:Yes/無し:No

PCB Color PCBのレジストの色
Surface Finish PCB製造時の表面処理

 HASL      有鉛半田レベラー

 HASL Lead Free 鉛フリー半田レベラー

 Immersion gold 無電解ニッケル/置換金メッキ

 OSP       有機はんだ付け性保存剤

Copper Weight PCBの銅箔厚

1oz t≒35μm

2oz t≒70μm

Text Color PCBのシルクの色
Different Design 実装時の1枚のPCBの中にある割基板の枚数


BOM
KiCAD-Pcbnew-Quotation2.jpg # 通し番号
Reference 回路図中のReference
QTY 使用数
Value 定数(回路図記載の値)
Package パッケージ名

(FootPrintでいいかも?)

Manufacturer Part Number メーカーの部品番号

(右の説明参照)

Description 部品の種類:Capacitors/Resistors/LED等
SMD 表面実装デバイスの数
THT スルーホール実装デバイスの数
Original 部品名が販売店独自かどうか

独自の名前の場合、(DigiKey等):Y

Note 実装上の補足事項

データの取り込み方のコツ

●回路図エディターでシンボルフィールドディタ―を表示

KiCAD-Pcbnew-Quotation2-1a.jpg


●定数でグループ化した表を コピー("CTRL"+"A"、"CTRL"+"C" )

KiCAD-Pcbnew-Quotation2-1b.jpg

 BOMにペースト("CTRL"+"V")とやると、ほぼできあがります。

部品番号の付け方

DigiKey/Mouserのように、独自の独自の部品番号を付けているこのZIPファイルを添付します。場合には、

BOMの最後に赤字で記載してあるように、

部品名の蘭にはメーカーの部品番号ではなく、購入店の部品番号を記載し、

"Original"の蘭に"Y"を記入します。


例えばDigiKeyから仕入れる場合、"Digikey Part Number" を記入します。

KiCAD-Pcbnew-Quotation2-2.jpg

test1

Parts Mapping
KiCAD-Pcbnew-Quotation3.jpg PCB上の部品の位置情報の絵を下記手段で作り、貼り付けます。

①Pcbnewで印刷ボタンを押す

②"含まれるレイヤー"で、F.Paste/F.Silkscreen/Edge.Cutsに

 チェックを入れて、"印刷"を押す。

③プリンターの選択で"Microoft Print to PDF"を選び、

 "印刷"を押す。

④保存したPDFをAcrobat DCで開き、

  "名前を付けて保存"

  "別のフォルダーを選択..."

  ファイルの種類で画像形式(jpg等)を選んで保存

⑤画像から不要なデータ(シルク,VIA)を消す


実際に実装を依頼する時には、この情報だけでは足りません。

SMD自動実装工程の後に、THT自動/手挿入工程があり、

熱に弱い部品の指示があれば別途送る必要があります。

※このページの下の方に追記する手もあります。

Position File
KiCAD-Pcbnew-Quotation4.jpg 部品配置ファイル(~top-pos.csv / ~bottom-pos.csv)の中の

情報をコピーします。


※Templateでは"Rotation"が 90~360 度になっていますが、

  KiCADが出力する角度そのままでも問題ないと思います。

発注方法

実装を含む場合にはPCB製造依頼のWEBページ(Elecrow) から依頼できないため、

先にEメールで相談する必要があります。

PCB発注時にここまでの資料ができあがっていれば、おおよそ問題ないと思います。


ただし、まだ見積依頼の段階なので、金額も作業の可否もスケジュールも未定です。