KiCAD:Pcbnew

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2022年5月11日 (水) 14:42時点におけるTakashi (トーク | 投稿記録)による版 (→‎基板製造用データ出力)
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レイヤの名称:2層基板の場合

レイヤ名称 レイヤ 設定
F.Cu L1 銅箔パターン
B.Cu L2
F.Adhesive L1 接着剤 SMD部品を固定する接着剤(通常は赤)
B.Adhesive L2
F.Paste L1 半田ペースト メタルマスク
B.Paste L2
F.Silkscreen L1 シルク
B.Silkscreen L2
F.Mask L1 ソルダレジスト レジスト(一般的にはグリーンレジスト)
B.Mask L2
F.SilkS L1 シルク
B.SilkS L2
Edge.Cuts 基板の外形

基板製造用データ出力

とりあえずここを参考に。

ただし、KiCAD Ver6.0.5では画面構成が異なります。

Gerber出力 ●"ファイル"→"製造用出力"→"ガーバー(.gbr)"を開く。

KiCAD-Pcbnew-SaveGerber.jpg


●"出力ディレクトリ"は任意の場所を設定する。

 "~相対パスを使用しますか?"の小ウィンドウが出るので "はい(Y)" をクリック。

●レイヤーは必要な個所にチェック。

●他は下図の通りに設定する。

 ※"ビアのテンティングを禁止"をチェックするとVIA直上のレジストがなくなる。

KiCAD-Pcbnew-Gerber1.jpg


●順にボタンを押す

  ①ボタン "製造ファイル出力":全レイヤの "~.gbr" が出力される。

(ファイル名)-B_Cu.gbr

(ファイル名)-B_Mask.gbr  

(ファイル名)-B_Paste.gbr  

(ファイル名)-B_Silkscreen.gbr  

(ファイル名)-B_Edge_Cuts.gbr  

裏面
(ファイル名)-F_Cu.gbr  

(ファイル名)-F_Mask.gbr  

(ファイル名)-F_Paste.gbr  

(ファイル名)-F_Silkscreen.gbr  

表面
(ファイル名)-job.gbrjob   不要


  ②ボタン ”ドリルファイルを生成” :次の画面へ移動する。


Drill出力 ●"出力ディレクトリ"は任意の場所を設定する。

 "~相対パスを使用しますか?"の小ウィンドウが出るので "はい(Y)" をクリック。

●他は下図の通りに設定する。

KiCAD-Pcbnew-drill.jpg

●順にボタンを押す

  ①ボタン "ドリルファイルを生成":ドリル座標データが出力される。

(ファイル名).drl ドリル座標データ

  ②ボタン "マップファイルを生成":マップファイル "~drl_map.gbr" が出力される。

(ファイル名)-drl_map.gbr マップファイル (配置を可視化したもの)


※ボタン "レポートファイルを生成"で出力されるファイルは提出する資料ではない。

Posion出力 ●"ファイル"→"製造用出力"→"部品配置ファイル(.pos)"を開く。

KiCAD-Pcbnew-SavePos.jpg


●"出力ディレクトリ"は任意の場所を設定する。

 "~相対パスを使用しますか?"の小ウィンドウが出るので "はい(Y)" をクリック。

●他は下図の通りに設定する。

KiCAD-Pcbnew-Position2.jpg


●ボタン "部品配置ファイルを生成ボタンを押す

(ファイル名)-bottom-pos.csv 
(ファイル名)-top-pos.csv 

●ファイル名を実装業者指定の仕様に書き換える。

(ファイル名)-bottom-pos.csv 
(ファイル名)-top-pos.csv  表面

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フリーズ対策

数値入力時のフリーズ

Pcbnewはとても頻繁にフリーズします。数値入力する時は特に頻繁にフリーズします。

ProjectWindowsから起動すると非常にフリーズしやすいので、その対策として、

 Windowsのスタートメニュー → ”KiCAD 6.0"→"PCB Editor6.0"

という起動方法にすればかなりフリーズしにくくなるようです。(経験則)


ただし、この方法で起動すると回路図から変更内容を取り込むボタンが消えるので、それをやりたい時には

通常の起動方法にして下さい。

Pcbnewの起動方法による違い
KiCADProjectウィンドウから通常起動 スタートメニューから直接起動
回路図から変更内容を取り込むボタン 有り 無し
ファイルを開くボタン 無し 有り
アプリ起動時にファイルを開く機能 有り 無し

ハードコピー時のフリーズ

CTRL+ALT+(何か) のキー操作をすると、高確率でPcbnewとKiCADがフリーズします。

特に、間違って CTRL+ALT+PrintScreen のキー操作をすると100%フリーズします。

対策は、自動保存の頻度を高めにする事と、時々KiCADで作ったファイルのあるフォルダ全体を圧縮保存するのがオススメです。